自宅警備員のゆる〜いブログ

30代のサラリーマンがF1、ガジェット、家電、ガンダム、英語等の些細な情報を発信。

F1 コンコルド協定 全チーム同意

こんにちは、自宅警備員(エア社員)です。


コロナウイルスの影響が大きく、先延ばしにされていたコンコルド協定がようやく合意されました!

「そもそもコンコルド協定って何? 」

いや、恥ずかしながら私自身も何のことなのかイマイチ分かっておりません!

今回はこのコンコルド協定が何なのか全力でザックリまとめていきます。


コンコルド協定とは?

F1を管理する機関、「FIA(国際自動車連盟)」と「F1に参戦するチーム」との間で取り交わされる協定です。

名前の由来は1981年に最初の協定として話をされたのがパリのコンコルド地区であったからだそうです。


コンコルド協定は主に下記に関しての約束と認識しています。


コンコルド協定の焦点は分配金についてです。 この分配金は、ザックリ説明するとF1の放映料で稼いだ利益を、コンストラクターズ選手権の順位を基にチームに分配する、という仕組みです。

勿論上位で1年を終えると分配金は多く配布され、順位が低ければ分配金は少ないです。

単純に考えれば、コンストラクターズを上位で終えれば、マシン開発に使える資金も増え、良いマシンを作れる可能性が上がります。 結果、強いチームはずっと強いままでいられる可能性が高くなります。

現状のF1を観てみると強いチームはずーっと強く、弱いチームは強チームに対抗することすら難しいです。

メルセデス推しの私ですが、2014年から始まった「ハイブリッド時代」からコンストラクター、そしてドライバーチャンピオンはメルセデス、そしてメルセデスドライバーが6年連続で勝ち取っています。 これは一強状態です。 2018年はフェラーリが、2019年はレッドブルがメルセデスに対抗出来るチームでしたが、結果はメルセデスの圧勝でした。

という事で、現在はマシン、ドライバー共に「最強のメルセデス」です。

このコンコルド協定により下位チームと上位チームの差が減り、より接近したバトルが見れることを祈っています。


コンコルド協定の有効期限

今回同意されたコンコルド協定は2021年から2025年までの契約となります。

ちなみに今回のコンコルド協定はバーニー・エクレストンの運営体制からリバティメディアに変わっての初の協定合意です。

コンコルド協定は参戦するチーム、スタッフが守らなければならない事が規約として載っているのですが、知らなかったのは、チームのパートナー(恐らくスポンサー、サプライヤー)にもある程度の効力があるようです。



とりあえず一件落着?

コロナウイルスの影響もあり、合意にはかなりの時間を要したみたいです。 というか毎回要するでしょう! なんて言ったって皆大好き「お金」の話しが盛り込まれているのですから! 綺麗事抜きで、F1はビジネスですからね。 運営する側も、参戦する側も「利益」を生まなければF1を運営、参戦する理由はありませんから。

特にメルセデスのトト・ウルフ代表は同意に反対を示していました。 それは強いチームが沢山の分配金を得られなくなってしまうからです。 収入が減ればマシン開発へ投じられる金額は勿論、チームを運営していくお金が減ってしまうのですから。

フェラーリも分配金減額に関して反対を示していました。 2019年は「それならF1を辞める」とまで言っていた程でした。

特にコンストラクターズを年間上位フィニッシュ出来るチームは反対の意を唱えていましたが、出資者の理解を得た上で、今回全10チームが合意に至りました。

どんな形であれ、現在の10チームが条件に合意した事により、2025年まではF1が楽しめることでしょう!!!

その時には「Formula Eの方が環境にいいでしょ!!!」等、違うカテゴリーを推す声が上がっているような気もしますが... 現にメルセデスはメーカーとして2021年にFormula Eに参戦しますし...

F1は今年が70周年記念です。 スポーツの歴史の中では浅いのかもしれませんが、70年続いているスポーツです。 これからもっと長い歴史になる事を祈っています。


まとめ【F1 コンコルド協定 全チーム同意】

FIAとチームに関わる事なので、我々視聴者には関係ない協定ではあります。 しかしこのコンコルド協定が同意された事を大げさに発表するのはなぜでしょうか?

恐らくそれは「今後数年はF1が開催されることへの喜び」なのでは、と考えます。

今回のコンコルド協定はF1 70周年記念ブランプリが開催された週に全10チームの同意が確認されました。

このコンコルド協定、そして分配金の詳細は非公表です。 「だいたいこれくらいなのでは?」という金額の予想はあるようですが、「真相は関係者のみぞ知る」という事です。

F1を運営する側からすれば、今まで上位フィニッシュチームへ振り当てられた分配金を、下位フィニッシュチームにより多く分配する事により、下位チームがマシン開発に投入する資金が増え、上位チームと下位チームのマシン性能差を減らし、ホイールトゥホイールのバトルを促進する、ことが目的です。

単にお金を投じれば良くなるもの、でも無いと思いますが、潤沢に資金があるチームと無いチームでは現にレース結果に差が出ていますので、先ずはここから、という事でしょうか。


F1マシンの開発費用として「コストキャップ」の考えがありますが、これは後日別記事にします。