こんにちは、自宅警備員(エア社員)です。
久し振りのF1記事が衝撃的なニュースになってしまいました。
4度の世界チャンピオンに輝いた、現フェラーリドライバーであるセバスチャン・ベッテルが2020年末でフェラーリを去ると発表されました。
ベッテルがフェラーリを2020年末で去る
私がこのニュースを知ったのはルクレールのツイートからでした。
あたかもベッテルにありがとうを伝えている内容だけど、「もしかして…」とF1の公式を調べてみるとBREAKINGと記されているではありませんか!!!
BREAKING: Vettel to leave Ferrari after the 2020 season#F1 pic.twitter.com/nhY4pGQf1e
— Formula 1 (@F1) May 12, 2020
F1 2020年シーズンはまだ始まっていません(始まるのか?)。 今シーズンまだ1戦も行われていない中、また、まだ一度も2020年マシンであるSF1000で本戦を戦っていないベッテルとフェラーリが、この時期にこのような決断をしたということは、よっぽどの事があったのかな、と心配になってしまいます。
個人的に見たセバスチャン・ベッテルとは
私からみた全く主観的ですが、ベッテルとは
- フェラーリのエースドライバー
- ハミルトンのライバル
という存在でした。
そもそも私がF1を見始めた2016年、ベッテルは既(2015年)にフェラーリに加入していましたので、私にはレッドブルという印象よりフェラーリの印象が強いです。 青ではなく赤です。
そして私の推しドライバーであるハミルトンのライバルであるというイメージです。
ハミルトンのチームメイトであるボッタスがハミルトンの最大のライバルであることは間違いないのですが、2016-2018年あたりのシーズン序盤はハミルトンか、ベッテルか、というタイトル争いをしていたような気がします。
シーズン途中くらいになるとメルセデス、ハミルトンがやっぱり強いという結末に毎年なるのですがね(・∀・)
なぜベッテルはフェラーリを去るのか?
ベッテルの表現で今回の契約延長に至らなかった理由を下記のように述べています。
「フェラーリと僕の長期的な共通目標が無くなってしまった。」
一見かなりドライに聞こえますが、ベッテルはフェラーリチーム、そしてティフォシからの応援に感謝を述べる事を忘れませんでした。 またベッテルは今回の件はお金の問題では一切ない、と明言しております。
そしてフェラーリチーム代表であるビノット氏からのコメントもあり、「それぞれの目的達成の為の決断」と書かれていました。 ベッテルはフェラーリで14勝し、フェラーリで一番ポイントを稼いだドライバーであり、幾度もコンストラクターズの上位3位入りに大きく貢献してくれたと、ベッテルの功績を称えました。
Sebastian Vettel's stats with @ScuderiaFerrari... so far 👀#F1 pic.twitter.com/cu6RN8WBHa
— Formula 1 (@F1) 2020年5月12日
共通の目的が何を指しているのか分かりませんが、片方のやりたいことにもう一方が納得出来なかったのでしょう。
ベッテルは気持ち、感情のコントロールを失ってしまうとミスをするような傾向が見られます。 記憶に新しい2019年シーズン、シーズン第2戦のバーレーンでハミルトンに後ろにつかれ、ベッテルのミスでスピンで自滅。 カナダグランプリではトップをずっと守っていたのですが、コースオフしてしまいハミルトンにP1を譲りました。
今振り返っても信じがたいですが、ベッテルは2019年、シンガポールで1勝しただけだったのですね。 一方ルクレールは夏休み明けの後半戦明けから猛チャージし、ベルギー、フェラーリのホームであるイタリアで2連勝し、速さを見せつけました。
ベッテルとルクレールの立場が大きく変わったのは、ブラジルグランプリでの同士討ちだったかと思います。 ルクレールに抜かれた直後にベッテルはルクレールのラインに被さるように動き、両者はクラッシュ、リタイアしました。
これと似たケースは後述するダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンが2018年のアゼルバイジャンでやっています。 リカルドはその日以降チームの態度が変わってしまったと、2018年末でレッドブルを去り、ルノーに移籍ました。
サインツがフェラーリへ
ベッテルがフェラーリを去ると発表があった2日後、サインツがフェラーリへ移籍すると発表がありました。
BREAKING: Carlos Sainz joins Ferrari for 2021#F1 pic.twitter.com/eMy1PGOTce
— Formula 1 (@F1) 2020年5月14日
「なぜ、サインツなのか?」 正直にそう思ってしまいました。 でも2019年の成績を見てみると、サインツはドライバーズランキング6位、しかもベッテルに次いで!でシーズンを終えています。 つまり、3強以外で一番速いドライバーと言っても過言ではありません。
フェラーリはサインツの獲得に関して、数ヶ月前から話し合いをしており、このご時世なのでテレビ会議等で交渉をしていたとの事です。 という事はベッテルとフェラーリの関係は数ヶ月前、もしかしたら2020年、年始から話がこじれていたのかもしれませんね。
フェラーリはサインツのテクニックと安定性が欲しかったと話しています。 サインツはマシンに恵まれない事が多かったですが、チャンスがあればしっかりポイントを持ち帰ってくるドライバーです。
注目すべきはサインツとフェラーリの契約期間です。 2年間の複数年契約を結びました。 メルセデスのボッタスですらメルセデスと毎年単年契約です(^_^;) フェラーリがサインツを迎えたい気持ちを感じます。
とは言いつつも、気になるのはルクレールとの扱いです。 2019年はルクレールとフェラーリの最初の年でした。 フェラーリはルクレールに事前に「ベッテルが最優先だ」と伝えました。 確かに初戦であるオーストラリアでは前を走っているベッテルに迫りましたが、チームがそれを制止しました。 しかし第2戦であるバーレーンでは、ルクレールは予選でポールポジションを獲得、本戦中もベッテルを抜くな、と言われてもそれを無視して抜きに行きます! 流石、大物になる人は違いますね。
という事で、最初はサインツもルクレールと同じような扱いにされるのでは、と思われます(^_^;)
リカルドがマクラーレンへ
BREAKING: Daniel Ricciardo to join McLaren in 2021#F1 pic.twitter.com/CckaoJX4DX
— Formula 1 (@F1) 2020年5月14日
2019年からレッドブルを離れルノーに移籍したオーストラリア出身で笑顔がトレードマークな陽気なオージー、リカルドです。 2019年はルノーでヒュルケンベルグと共に過ごした年でした。 2019年、ルノーとしてはコンストラクターズでマクラーレンに敗れ、マシンのパフォーマンス向上が叶わない年でした。
ルノーは2020年、ヒュルケンベルグを放出し、メルセデスのリザーブドライバーを務めていたエステバン・オコンを迎え、リカルドと戦うハズでしたが、新型コロナウイルスの影響で今シーズンは1戦も出来ていないのが現状です。
そんなリカルドは2020年末でルノーを去り、マクラーレンへ移籍します。
ルノー製パワーユニットを使うマクラーレンですが、先にも書いたように、本家ルノーにコンストラクターズで勝り、マシンのポテンシャルがどんどん上がってきています。 これに大きく貢献したのはマクラーレンでの人事を大きく見直したチーム代表であるアンドレアス氏の働きによる物です。 個人的に感じるのはフェルナンド・アロンソがチームを去ってからいい方向へ向かっているような気がします。 2度のタイトルを取ったアロンソの声は大きく、本来組織で挑むスポーツが組織によって運営されていなかったように言われていました。
という事で2021年はランド・ノリスとダニエル・リカルドのタッグでシーズンに挑みます。
ノリスとリカルドと言えば、昨年どこかのグランプリの記者会見中にリカルドがノリスを笑い泣かせたシーンが印象的ですね(^o^) 会話の内容は過激すぎてブログに書けませんが… ノリスは抱腹絶倒でした。
Danny Ric 🤜🤛 Lando
— Formula 1 (@F1) 2020年5月15日
Gonna be so much fun! 😁#F1 @McLarenF1 pic.twitter.com/OWBItMT2TV
そんな2人が真剣にレースの話をしている姿は想像出来ません(*´ω`*)
リカルドの華麗なオーバーテイクは高評価されており、個人的に非常に紳士的かつ大胆なそのオーバーテイクは華麗です、と思っています。 久しく観ていませんねorz
ノリスは2019シーズンがルーキーイヤーでしたが、ルーキーとは思えない活躍でマクラーレンのコンストラクターズ4位に大きく貢献しました。
ノリスはサインツのフェラーリ移籍について
ベッテルはどうするのか?
ここで一つの疑問が。
ベッテルはどこに行くのか?
です。
個人的にですが、恐らく引退ではないでしょうか。
勝てるマシンを持っている3強、フェラーリ、メルセデス、レッドブルです。
レッドブルで考えてみると、元々レッドブルにいたベッテルが戻るとは考えられません。 レッドブルは既にフェルスタッペンというスタードライバーを得ており、長期契約を結んでいます。 もう1つのシートはまだ空いていますが、恐らく変わらずアルボンを起用するでしょう。
メルセデスは実はまだ2021年のドライバーラインナップを決めていません。 しかし6度のタイトルを獲得している現役最強であるハミルトンを手放すとは考えられません。 またボッタスはコンストラクターズタイトルに大きく貢献しており、ハミルトンとの関係も悪いわけではありませんので、ボッタスの放出は考えられないでしょう。
一番可能性があるのはルノーかもしれません。 結果的にリカルドの後任となりますが、F1に残る唯一のスポットでしょうか。
まとめ【ベッテルがフェラーリを去り、サインツがフェラーリへ、そしてリカルドがマクラーレンへ】
まとめると、
ベッテルがフェラーリを2020年末に去る。
ベッテルの空席はマクラーレンのカルロス・サインツJr。
サインツの空席は、ダニエル・リカルド。
という事です。
さて、今現在明らかに空いているシートはルノーに一つあります。 オコンと誰がペアを組むのでしょうか?
あるところからはアロンソが古巣に帰ってくるなんて話もありますが、マクラーレンにサポートされて色々出来ているのでそれはあり得ないと思います。
ルノーのテストドライバーであり、現在F2に参戦している中国人ドライバーであるグワンユゥ・ゾウが近いでしょうか。 個人的にはF2でかなり有名であり、ルノー育成枠であるロシア人ドライバー、マルケノフに乗って欲しい次第です。 しかし両名はまだスーパーライセンスを保持しておりませんので、2020年シーズンの結果次第となります。 もちろんF2も現在走行出来ておりません。
トップドライバーであるベッテルの移籍に大いに驚き、戸惑いましたが、トップドライバーを追い詰める若いドライバーがどんどん出てきていると改めて知りました。
しかし、今後のベッテルの動向が気になりますね!
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