自宅警備員のゆる〜いブログ

30代のサラリーマンがF1、ガジェット、家電、ガンダム、英語等の些細な情報を発信。

F1 7戦目 ベルギーGP ハミルトンがレースを支配し優勝

こんにちは、自宅警備員(エア社員です。

早いもので、今年のF1シーズンが始まって既に7戦目です。 今では「F1の開催が当たり前」な感覚でいますが、F1が観られることに感謝しています。


2019年、ここベルギー、スパ フランコルシャンでF2ドライバーであったアントワーヌ・ユベールが事故で亡くなりました。 ターン4を抜け、ケメルストレートへスロットルは全開。 3台が絡む大事故でした。

特にアルファタウリ、ガスリーとは同じフランス出身という事もあり仲が良かったようです。 フェラーリ、ルクレールとも親しい友人で、2019年ベルギーでキャリア初優勝したルクレールは「アントワーヌの為の勝利だ」とインタビューで答えました。

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2020年のベルギーグランプリ、結果はメルセデス、ハミルトンがポール・トゥ・ウィン。 危なげない走りでレースを完全に支配しました。 P2はチームメイト、ボッタス。 P3はレッドブル ホンダ、フェルスタッペン。 チェッカーを受けたときはP1-P2-P3の間隔は約6秒でした。 それぞれ2秒前後の間隔だったのですが、レース終盤では各車タイヤに限界が来ておりペースを上げられず、「完走モード」へ切り替え、チェッカーを受ける事に専念した印象でした。


個人的に今グランプリで最も輝いたのはアルファタウリ、ガスリーだったと思います。 現にDriver of the dayはガスリーでしたし、もしかしたらテレビに一番映ったいたかもしれません。 ガスリーのハートが熱かった、そんな印象を受けました。

それではF1 2020 ベルギーグランプリを振り返ります。


F1 2020 ベルギーグランプリ 予選結果

F1 2020 BelGP Q

ハミルトンがぶっちぎりでPP獲得です。

メルセデスのパーティーモードが観れるのは最後かと思いましたが、次戦のイタリアグランプリまで延ばされました。 P2はボッタスでメルセデスがフロントロウをロック。

しかしハミルトン、速すぎます。 PPハミルトンとP2ボッタスの差は0.511秒! P3フェルスタッペンとの差は0.526秒。 ボッタスとフェルスタッペンは僅差でした。

メルセデスと他チームの差は勿論なのですが、一番傷ついたのはきっとボッタスでしょう(^_^;) 同じマシンで0.5秒はきっつい。。。


F1 2020 ベルギーグランプリ スターティンググリッド

F1 2020 BelGP SG

マクラーレン、サインツはグリッドに並べませんでした。 グリッドにつく前の走行で白煙を上げピットインしましたが、マシンがピットから出てくることはありませんでした。 エキゾーストに不具合があったようです。 P7スタートとポイント獲得の可能性が高かった故に悔やまれます。


F1 2020 ベルギーグランプリ 決勝結果

F1 2020 BelGP F

ハミルトンがレースを完全支配しポール・トゥ・ウィン

前戦に続きハミルトンが完全優勝! キャリア89回目の優勝で、ミハエル・シューマッハの91回まであと2つとなりました。

スタートを決めたハミルトンはトップでターン1を通過し、そこからP2のボッタスとの差を一気に1秒以上築き、直ぐにDRS圏外にしてしまいます。

Lap 10にアルファロメオ、ジョビナッツィがターン14手前のストレートで単独スピンしウォールにヒット。 後ろを走っていたウィリアムズ、ラッセルの右フロントタイヤにジョビナッツィのマシンのタイヤが飛んできて当たり、ラッセルはコントロールを失いウォールに当たり停止。 これでセーフティカーが投入されます。 メルセデスはダブルピットストップを行い、両車ミディアムからハードに履き替えてレースに復帰します。

セーフティカー開けにチャンスが巡ってきたのはP2のボッタスとP3フェルスタッペンです。 しかしここはベテランのハミルトン。 セーフティカー開けのスタートを決め、そこからはチェッカーまで独走。 あまりテレビに映ることはありませんでした。

一つ言わせて頂けるのであれば。。。

「Lost power」って心臓に悪いから言わないで!

Lap 16でした。 いきなりハミルトンの無線が拾われて、「こんな余裕なのにトラブルなんてorz」と一気に落ち込んでしました。 しかしラップタイムは、、、落ちないですね(^_^;)

後ほどボノから無線で「バッテリーのチャージ切れ」と話しがありました。 ま、走っている本人が一番焦りますよね(^_^;)

個人的には赤旗でも良かったのでは無いかと思います。 デブリがコース幅に散々していたので、誰かがタイヤにダメージを負ってしまっては非常に危険かと。 この高速サーキットでタイヤへのダメージは命に関わるのではないでしょうか。


ガスリーの走りに感動

先に書いた通り、Driver of the dayはガスリー! 恐らく2019年ブラジルGPでハミルトンにギリギリで勝ったP2以来かもしれません。

レッドブル ホンダのアルボンが思うような成績を残せない中、そのアルボンと入れ替わりに降格となったガスリーは調子が良いです。 奇しくも二人が入れ替わったのはちょうど1年前のここ、ベルギーグランプリからでした。

Lap 10でセーフティカーが投入され、この時ほとんどのドライバーはタイヤ交換を済ませました。 しかしここでギャンブルに出たのはガスリーとペレスです。 この時ガスリーP8、ペレスP9。 この2人はステイアウトを選択し、各車ピットで作業する中、ポジションを上げていきます。

Lap 15にセーフティカーが終わりレースがリスタートした時には、P1ハミルトン、P2ボッタス、P3フェルスタッペン、P4ガスリー、P5ペレスの順位に!

しかし周回数が増える度にガスリーのタイムは伸びません。 タイヤ交換したマシンにどんどんオーバーテイクされていきます。 ソフトスタートだったペレスのタイヤは保つわけもなく、Lap 19でピットイン、最後尾でレースに復帰します。

ガスリーは唯一ハードタイヤスタートを選択しており、ラップ27でようやくピット。 ミディアムタイヤを履いてP16で復帰します。 実はガスリーは雨、またはセーフティカーの投入を期待し、長いファーストスティントになってしまいました。

あっという間にポジションを失ってしまったガスリーでしたが、凄いのはここからでした。

後続勢のラップタイムは1分50秒前後。 しかしガスリーのタイムは1分48秒! 明らかにペースがおかしい(いい意味)です! 1ラップ2秒縮めれば凄いことになります。 結果、

見事なオーバーテイクショーを繰り広げ、P8でフィニッシュです(*ノェノ)キャー

「もしも」はないですが、Lap 10にセーフティカーが入っていなければ、もっと上位フィニッシュ出来たかもしれません。 そもそもスタートでハードタイヤを履いており、第一スティントは長く走る予定でいました。 ハードタイヤにも関わらず、序盤からミディアムタイヤを履くマシンをオーバーテイクしており、この日のガスリーに勢いがありました!


決勝スタート前、ベルギー国歌が歌われる際、アントワーヌの大きな写真を全ドライバーが囲むように立っていました。 そこにアントワーヌのヘルメットも置いてありました。 国歌が終わった後、ガスリーはアントワーヌのヘルメットの前まで行き、そのヘルメットを撫でてからマシンに乗り込みました。 ガスリーが被るヘルメットはアントワーヌとの写真が沢山貼られた特別デザインです。

P8でレースを終えたガスリー。 きっとアントワーヌに誇れるレース内容だったに違いありません。

フェラーリ重症

フェラーリは今グランプリTop10フィニッシュ出来ず!

そもそも予選で2台ともQ2敗退していますし、ストレートが多いこのスパ・フランコルシャンではきつかったのですね。。。 スロットル全開率は約70%とも言われるこのサーキットではやはりPUの性能差はあると思われます。

昨年のルクレールがケメルストレートでメルセデスをグイグイ引き離していたのが嘘のようです!

F1公式インスタグラムから面白い投稿がありました。 こちらは2019年と2020年のFP2のラップタイムを各チームで比較しているものです。 FP2なので純粋な決勝ラップタイムの比較ではありませんが、かなり衝撃的です。

ご覧の通り、10チーム中フェラーリのみ2019年より遅くなっています。

下位3チームはどれもフェラーリPU搭載車です(^_^;)

大きな改善を見せたのは2019年最下位だったウィリアムズです。 ここに来て分かった話ではないですが、マシンが非常に良くなっていることはラッセルのQ1突破数を見れば明らかです。

そしてルノーPU搭載車であるルノー、マクラーレンも速くなっており、特にルノーは今グランプリでしっかり結果を残しました。

Honda PU搭載であるレッドブル、アルファタウリも1.6秒改善しています。

そして「もう伸びしろがないんじゃない?」と言われていたメルセデスも1秒以上改善出来ているのは驚きです!

勿論PUに偏った話しではないのですが、総じて言えるのは「フェラーリは遅くなった」では無いでしょうか。


ドライバーズスタンディング

F1 2020 R7 drivers standing

コンストラクターズスタンディング

F1 2020 R7 constructors standing

すみません、レーシングポイントが各1台に7.5ポイントのペナルティがイギリスであったことを含んでいませんでした。 今回から反映しています。


まとめ【F1 7戦目 ベルギーGP ハミルトンがレースを支配し優勝】

今グランプリで分かった事は、

ということでしょうか。


マクラーレン、サインツは残念でした。 実はサインツは2019年もベルギーグランプリ決勝に参戦出来ていないので「こんな素晴らしいサーキットでレースが出来ないなんて」と落胆していました。

レース後のノリスにインタビューがあり「レース前のカルロスの棄権を聞いてどうでしたか?」との問いに、

「1ポジションアップだよ」

との回答にインタビュアーは爆笑!

しかし私は笑いを含みながら真剣に話すノリスに引き込まれました。 「勿論自分のPUが心配になったよ。 カルロスは大切なチームメイトだけど、一番近いライバルでもある。 そのライバルに負けたくないし、やっぱり勝ちたい」ときっぱり、真剣に話すノリスに今後も期待です!


2020年シーズンスタートは遅れた事になりますが、レッドブル・ホンダ、アルボンがガスリーと変わってレッドブルで初めて参戦したのはここスパ・フランコルシャンでした。 かなり攻める姿勢を見せていたアルボンに期待をしていた当時を思い出しました。 今季は辛いシーズンを送っているアルボンですが、チームメイトがチームメイトだけに、比較される事が多いのでストレスフルなグランプリが続いています。 しかし予選でも本戦でもフェルスタッペンに敵わないという事実は2019年のガスリーと同じ結果です。 ここ数年はかなりフェルスタッペン寄りのマシンになっているのは間違いない、という事ですね(^_^;)

んー、、、 今回大活躍のガスリーがレッドブル ホンダに昇格でしょうか???