F1 モナコグランプリ 2019 決勝結果 ハミルトンが2戦連続優勝!!!
こんにちは、自宅警備員(エア社員)(@keep_flat_out)です。
F1 2019年シーズン、第6戦 モナコグランプリ決勝が終わりました。
終わってみればメルセデス開幕6戦連続1-2とはなりませんでしたが、ハミルトンが優勝した事によりメルセデスが開幕6戦連続優勝を果たしました(TдT)
きっとニキ ラウダ氏も喜んでおられると信じています。
F1 モナコグランプリ 2019 の概要と予選結果はこちら↓
- F1 モナコグランプリ 2019 決勝結果 ハミルトンが2戦連続優勝!!!
F1 モナコグランプリ 2019 決勝結果
F1 モナコグランプリ 2019 スターティンググリッド
ペナルティ
- ガスリー 予選中に他車のアタックを妨げた為3グリッドダウン
- ジョビナッツィ 予選中に他車のアタックを妨げた為3グリッドダウン
F1 モナコグランプリ 2019 決勝結果
ファステストラップ(FL)
- ガスリー 1:14.279
ファステストピットストップ
引用: F1 official web
https://www.formula1.com/en/results/awards/dhl-fastest-pit-stop-2019.html
Driver of the day (ドライバー オブ ザ デイ)
引用: Formula 1 twitter
ピットストップ
引用: Pirelli Motorsports twitter
https://twitter.com/pirellisport/status/1132671686426419201/photo/1
F1 2019 ドライバーズポイント
F1 2019 コンストラクターズポイント
F1 モナコグランプリ 2019 ハイライト
優勝は「ニキの魂と共に戦った」ハミルトン
引用:Formula 1 web page
PPから良いスタートを決めたハミルトンは、第2スティントでチームのタイヤ戦略ミスに苦しめられ、終盤はP2を走行していたフェルスタッペンにDRS圏内に常に入られ苦しい戦いになりました。 しかし5度のワールドチャンピオンは何とかミディアムタイヤで68周し、モナコ・グランプリ直前に他界されたニキ ラウダ氏へ勝利を捧げました。
レース後トト ウルフ代表は「ハミルトンが我々を救ってくれた」とコメントしています。 チーム代表であるトトさんですら、「チームのタイヤ戦略ミス」と認めています。
そんなハミルトンですが、モナコで走った回数は12回、優勝経験は2回と他のサーキットに比べては勝率は低いのですね。
ハミルトンが優勝した事によりメルセデスの開幕6戦連続優勝が決まりました。
残念ながらボッタスはP4でチェッカーを受けますが、フェルスタッペンの5秒ペナルティでP3になりました。
フェルスタッペンがパワーモードを発動
レース終盤、Lap70を前に、無線でチームからフェルスタッペンへ「パワーモードを使っていい」と許可が降ります。 その直後、メルセデスもハミルトンにその内容を伝えるとハミルトンからは「最高じゃないか」と皮肉な無線が飛びます。 メルセデスもハミルトンに「バッテリーのパワーを使ってよい」と指示が飛びます。
低速コーナーで差を詰めてくるフェルスタッペンですが、トンネルからヌーベルシケインまでのストレートでハミルトンは差を広げます。
しかしLap 76、トンネルからの立ち上がりが良かったフェルスタッペンはヌーベルシケインでハミルトンにアタック。 フェルスタッペンがヌーベルシケインのイン側に飛び込みましたがスピードを落としきれず、フェルスタッペンの右フロントタイヤとハミルトンの左リヤタイヤが接触!!!
(゚д゚)!
ハミルトンは押された形でヌーベルシケインをショートカットせざるを得ませんでしたが、ハミルトンのタイヤがバーストしなくて本当に良かった(;^ω^)
必死にプッシュしたルクレールはあえなくリタイア
ルクレールにとってホームランプリであるモナコグランプリをP15からのスタートは、本人にとっては決して誇れる事ではありません。 ましてや前日に行われた予選が「チームの凡ミス」であればなおさらです。
前日の予選後のインタビューでルクレールは「クラッシュするリスクを背負って攻めなければならない」と、覚悟を決めていました。
「ホームグランプリで勝つのは難しい」とはよく聞きますが、そりゃ地元です。 かっこいい姿を見せたいのは誰も同じでしょう。
そんなルクレールはスタート直後、ポジションを2つ上げ、P13を走行。
8週目にラスカスでグロージャンのイン側に強引に進入し、ポジションを一つ上げ、更に翌周にヒュルケンベルグを同じラスカスで、同じイン側から攻めます。
…が、イン側のラインを閉ざされたルクレールは、右リヤタイヤをパンクさせます。
しばらく走行しているとタイヤのトレッドが出てきしまい、これがフロアを叩き、フロアはボロボロになり、デブリがコース上に散りばめられました。
引用:Formula 1 official web
これでレースコントロールはセーフティカーを投入します。
Lap 10にルクレールはハードタイヤに交換し、無線で「この状態でもプッシュ出来るよね? 行けるよね?」とチームに戦いたいとアピールします。 しかしボロボロのフロアでマシンは機能せず、Lap 18にリタイヤします。
分かれたタイヤ戦略
レースを左右する鍵は「タイヤ」でした。←いつもですね(^_^;)
上位勢は11週目にセーフティカーが投入されたタイミングで直ぐにタイヤ交換に踏み切ります。
上のピットストップ通り、P1だったハミルトンにチームはミディアムを装着させ、P2のボッタスにも同じくミディアムを履かせます。 ハミルトンはすぐさまピットから出て、P1でコース復帰しますが、ボッタスにトラブルが襲います。
タイヤ交換を終えたボッタスはファストレーン(ピット走行ライン)を走行していましたが、タイヤ交換を終えたフェルスタッペンがボッタスに接触しながら、強引にボッタスの前でファストレーンに合流しました。 ピットを出たのはフェルスタッペン、ボッタス、ベッテルの順でした。 この接触により、ボッタスは右フロントタイヤをピットウォールに当て、パンクさせてしまいます。 アウトラップを終え、再度ピットレーンに戻り、ハードを履いてコース復帰した時はベッテルの後ろのP4でした。
ハミルトンのみがミディアムで走ることになり、30周を超えると「タイヤが持たない、この選択は間違いなんじゃないのか」とハミルトンから頻繁に無線が飛びます。
ハミルトンの担当エンジニアであるピーター氏から「大丈夫だ、タイヤは機能している」と無線が飛ぶと「こんなの無理だ!」と苛ついてきたハミルトンにピーター氏の上司であるジェームズ アリソン氏(テクニカル ディレクター)から「ジェームズだ。 タイヤは必ず保つ。 みんな君を信じている。」と励まされると、そこから苛ついたハミルトンの無線は聞こえませんでした。(FIAが選ばなかっただけかもしれませんが)
レース後にメルセデスのツイッターに面白い動画が上がっていました。
😂 “That’s for putting me on the medium tyres for 68 laps!”#MonacoGP @LewisHamilton pic.twitter.com/H565yiiWyR
— Mercedes-AMG F1 (@MercedesAMGF1) May 26, 2019
撮影しているのは、専属カメラマンのポール氏でしょう。
チーフストラテジストのジェームズ ボウル氏と話をしています。
会話のやり取りは要約するとこんなニュアンスです。
P=ポール氏、JB=ジェームズ ボウル氏、JA=ジェームズ アリソン氏、H=ハミルトン
P「何でミディアムだったの?」
JB「んー、多分ハードでも同じ結果だったと思うよ。 ストレスが減ったかな。 少しエキサイトなレースにしたかっただけだよ。」
P「ルイスに何か聞かれるかな?」
JB「多分、何で履いちゃいけないミディアムを付けたんだ? って聞かれると思う。 でもそれだけかな。 戻ってきて一番最初にハグしてくれることを願っているよ。 それで喜びを分かち合いたいね。 最後に真剣に何でミディアムを装着したのか話し合うよ。」
シャンパンを浴びせた後に、
JA「最後まで保つと言ったろw」
H「僕が保たせたんだよ!w」
JA「ハグしようw」
H「僕は嫌だぞw」
流石メルセデス、皆さん仲が良いですね(〃∇〃)
フェルスタッペンがP2でチェッカーを受けるも5秒ペナルティ
セーフティカー中にタイヤ交換をしたフェルスタッペンですが、タイヤ交換後にファストレーンに戻る際にボッタスと接触。 接触しながらもボッタスの前を走行し、これで5秒ペナルティが課せられます。 P2という素晴らしい結果を残しのですが、P3, P4を走行していたベッテル、ボッタスが5秒以内でチェッカーを受けた為、フェルスタッペンはP4になりました。
熾烈なファステストラップ(FL)争い ガスリーが今季2回目のFL
実はファステストラップポイント争いが面白かったです。
Lap 62で後続車と余裕があったガスリーはミディアムから中古ソフトにタイヤ交換します。
先に動いたのはボッタスでした。 ベッテルとの差がどんどん開いていき心配に見てたのですが、FLを狙う為に間隔を開けたのですね。
65週目にボッタス。
66週目にガスリー。
72週目にノリス。
73週目にガスリーがトドメを刺しました。 中国グランプリに次ぐ、2回目でした。
ホンダPU勢が全4台入賞
スターティンググリッドも全車トップ10以内でスタート。
本当に嬉しい結果が残せました! オーバーテイクがほぼ不可能な為、パワーユニット(PU)性能はそこまで必要ないとは言われますが、低速コーナーが多いモンテカルロ市街地サーキットでトラクションが良いという事は証明出来たのはではないでしょうか。 そして信頼性も申し分なく、今後の活躍に期待ですね!!!
全員がえんじ(赤)色のキャップ
引用: Formula 1 twitter
決勝スタート前のオープニングセレモニーでは、モナコグランプリ開催直前に他界されたニキ ラウダ氏への黙祷が捧げられました。 3回目のドライバーズタイトルを得た時のヘルメットを中心に、現役ドライバーが輪(円)になって囲い、黙祷が捧げられました。
各チーム、ニキ ラウダ氏に追悼の意を込め、マシンにステッカー、ペイントを施していました。
ハミルトン、ベッテルは特別にヘルメットのデザインをニキ ラウダ氏仕様に変更。
特に二人にとってニキ ラウダ氏の存在が大きかった 事が伺えます。
引用:Formula 1 twitter
まとめ【F1 モナコグランプリ 2019 決勝】
決勝スタート直後にレースコントロールから、決勝中に雨が降る確率90%と通達がありました。 実際に降り始めたのはサインツが報告している28周前後からだと推測出来ます。 中継カメラも水滴をつけていましたが、数周に渡り軽く降り、直ぐに止みました。 タイヤ戦略を変えるほどの雨ではなく、混乱もなかったモナコグランプリでした。
個人的意見が(いつも)強いですが、今回のメルセデスにはニキ ラウダ氏の為にどうしても勝って欲しかったグランプリでした。
モナコグランプリ直前に他界されたニキ ラウダ氏に勝利を捧げて欲しかった。 ただそれだけが今回メルセデスに勝って欲しかった理由です。
優勝したハミルトンはシャンパンファイトには参加せず、シャンパンを持ってチーム代表であるトトさんにシャンパンをかけに、走って向かいました。
引用:Mercedes AMG F1 team twitter
https://twitter.com/MercedesAMGF1/status/1132903397005385728/photo/1
これで少しはトトさんにも笑顔が戻るといいですね。
さて、今年のフェラーリはチームのミスが目立ちますね。 ルクレールには何とかこのモナコグランプリで起きた惨事を乗り越えて欲しいです。 今年一番の注目ドライバー、もう少し踏ん張れ!!!
次のグランプリはカナダ。 ジル ビルヌーブサーキットです。
ストレート区間が多く新パワーユニットを持ち込む定番グランプリです。
PUの性能が問われるサーキットですが、2019年最強PUと言われるフェラーリが有利か?
各チーム、様々なアップデートを持ち込んでくるとが予想されます。
次戦カナダグランプリは、6月9日です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m