F1 モナコグランプリ 2019 予選結果 ハミルトンがPP
こんにちは、自宅警備員(エア社員)(@keep_flat_out)です。
F1 2019年シーズン、第6戦目のモナコグランプリです。
フェラーリドライバーであるルクレールのホームグランプリで、国を挙げての取り組みにモナコ公である、アルベール2世と公妃がグランプリを観に来られます。 予選では既にアルベール2世がお子様達とフェラーリを応援されていました。
ロシアグランプリでもプーチン大統領、確かアゼルバイジャングランプリでも大統領がトロフィー贈呈で表彰台にいたような気が。
日本グランプリも国を挙げての取り組みをして貰いたいものです。
F1 モナコグランプリ 2019の概要はこちら↓
それではF1 モナコグランプリ 2019 の予選結果を見ていきます。
F1 モナコグランプリ 2019 予選結果
ハミルトンが感情剥き出しに喜んだPP
出典: F1 Official web
「That's what I am talking about!」 Q3終了直後にチーム無線でPPを獲得したと聞いた直後に叫んだハミルトンの言葉です。
日本語に訳すのは難しいですが、私には「(PPは)当たり前だ!」と聞こえました。
自身85回目、そしてモナコグランプリでは2度目のポールです。
マシンを止めて降りたハミルトンは近くのスタンドのフェンスに飛び移り、ファンに向かって喜びをアピールしました。
PP争いは疑いの余地なく、メルセデスの2人の勝負
ハミルトンがPPを獲得したのはQ3の2アタック目、最後のアタックです。
チームメイトであるボッタスはQ3の最初のアタックで1:10.252。 Q2でトップだったフェルスタッペンが出した1:10.618を約0.4秒更新し、「PPはボッタスだ!!!」と思ったのですが、まさかハミルトンが最後のアタックで0.09秒更新するとは。。。
今回のモナコグランプリで、ハミルトンにはどうしても勝ちたい理由がありました。
先日記事にもしましたが、メルセデスのノンエグゼクティブ チェアマン(決定権を持たない会長)であったニキ ラウダ氏が、モナコグランプリ開催直前であった5月20日に他界されました。
ハミルトンはPP獲得後のインタビューでこう話していました。
「ニキは僕の共犯者だよ」
2013年にマクラーレンからメルセデスに移籍したハミルトンですが、2012年にハミルトンにオファーを持ちかけたのはニキ ラウダ氏だったと話しました。
木曜日のプレスミーティングをキャンセルしたハミルトンは、「ニキの事を話す準備が本当に出来ていなかった」とコメントしました。
それだけに今回のPPはきっと特別なポールなはずです。
今回の2アタック目は、きっとこれまでとは違う、渾身のアタックであったのだと思います。
まさかのQ1落ちのルクレール
出典: F1 Official web
信じられません。
FP3でトップタイムを出したルクレールがQ1落ちです。 しかもルクレールのQ1落ちの決定打はチームメイトであるベッテルでした。 ベッテルはQ1最初のアタックで、バリアに接触し、タイムが出せませんでした。 そんなベッテルはQ1で一番最後に再アタックを開始。
ベッテルがフィニッシュラインを通過する直前は、ベッテルP17、ルクレールはP15です。 そしてベッテルはこのアタックで何とトップタイムをマークしました。 結果的にルクレールをQ1敗退へと導きました。
ベッテルがトップタイムを出し、ルクレールがP16になる映像を見た本人は首を横に振りながらヘルメットを置きました。
FP3でクラッシュしたベッテルとFP3でトップタイムを出したルクレール、立場が入れ替わりましたね。
ルクレールはQ1最初のアタックで1:12.149のタイムを出し、一旦ピットへ戻りましたが、重量検査を見逃しました。 チームがそれを見ており、すぐさまマシンを重量検査場に持ち込み、特に問題にはなりませんでした。 その後ルクレールはピットにずっと留まりました。
予選後のインタビューでルクレールは「もう一度出た方が良いとチームに言ったが、明確な指示はなかった。 失望もいいところだ。 フェラーリでQ1落ち、ましてやホームで、そしてここはオーバーテイクが本当に難しいサーキットなのに。」とコメントしています。
後にこの判断はチームの「計算ミス」として伝えられました。
ルクレールは「クラッシュするリスクを取ってでも攻めなければ」とレースに意気込んでいますが、余りの結果に私でもガッカリです。 オーストラリアではチームオーダーがあり、バーレーンでマシントラブルで優勝を逃し、スペインでもチームオーダーが発令され、モナコでは計算ミスです。 一度ではなく複数回も自分以外の不可抗力で結果に結びつかないルクレール。。。 辛い時だからこそ、今踏ん張って欲しいです。
ホンダPU全車がQ3進出!!!
快挙ではないのでしょうか? レッドブルは当然だと考えて、トロ・ロッソ ホンダの2台もQ3進出!
今回のモナコグランプリの予選を見れば、
- メルセデスPU 2台
- フェラーリPU 2台
- ルノーPU 2台
- ホンダPU 4台
これは期待せずにはいられません\(^o^)/
F1 モナコグランプリ 2019 決勝にむけて
F1 モナコグランプリ 2019 タイヤ戦略
出典: Pirelli Press Release
https://press.pirelli.com/2019-monaco-grand-prix---qualifying/
1ストップが当然ですが、最速はソフトからのハードでの1ストップです。
計算値で、ソフトからミディアムの1ストップの方が若干遅いようです。
オーバーテイクが非常に難しいコースです。 しかしセーフティカー投入率は80%との事で、タイヤ戦略に影響を与えるかもしれません。
F1 モナコグランプリ 2019 決勝タイヤセット
出典: Pirelli official twitter
https://twitter.com/pirellisport/status/1132349187033575424/photo/1
ルクレールが新品ソフトを4セット持っているのが可愛そうです。。。
何もなければ1ストップなので、チームがドライバー毎にミディアム、ハードと分けるでしょうか?
トップチームでミディアムタイヤで実走したのは、メルセデスだけです。 ミディアムでの走行データはもっているので、メルセデスがどちらを使うか注目です!
F1 モナコグランプリ 2019 決勝 グリッドペナルティ
既に発表されていますが、2名のドライバーにグリッドペナルティが課せられています。
- ジョビナッツィ 3グリッドダウン
- ガスリー 3グリッドダウン
ジョビナッツィはQ1でヒュルケンベルグを、ガスリーはQ2でグロージャンの進路妨害をしたという事でペナルティを受けています。
ジョビナッツィのペナルティでルクレールがP15スタートとなりました。 せめてものグリッド前進ですが、活かして欲しいです。
グロージャンは相当怒っていました。
「ピー、ピー、正直、ピー、ピー、ピー」
しかしクラッシュせずに済んで本当に良かったです。
ガスリーのグリッドペナルティで、グロージャンのチームメイトのマグヌッセンがP5スタートです。 これはハースにチャンスです!!! 小松さん、モノにして下さい(^O^)
メルセデス W10がニキ ラウダ仕様に
今回のモナコグランプリでは2台のW10がニキ ラウダ仕様の特別カラーリングが施されており、ニキ ラウダ氏に追悼と感謝の意を表現しています。
出典:Mercedes AMG F1 Instagram
「 ありがとう、ニキ」
オーストリアの公用語であるドイツ語で記されています。
出典:Mercedes AMG F1 Instagram
エンジンカウルのメルセデスのエンブレムの一つが「赤」になっています。
出典:Mercedes AMG F1 Instagram
出典:Mercedes AMG F1 Instagram
頭部保護デバイスであるヘイローは「赤」に塗装され内側には「Niki we miss you」と書かれており、オンボードカメラからの映像で常にメッセージが見えるようになっています。
またメルセデスだけではなく、他チーム、ドライバー達も特別仕様のマシン、ヘルメットを身に付け、ニキ ラウダ氏への思いを表しています。
まとめ【F1 モナコグランプリ 2019 予選結果】
ニキ ラウダ氏の事で、予選についてはあまり書けていませんね(^_^;)
しかし予選のフェラーリはお粗末でした。 これでコンストラクターズポイントではメルセデス、そしてレッドブルにまでポイント差をつけられる事になる可能性が高まりました。 2018年はベッテル本人の自滅が目立ちましたが、2019年はチーム側のミスが目立つのでしょうか。 ビノット代表、大丈夫でしょうか...
F1 モナコグランプリ 決勝スタート前にはニキ ラウダ氏への黙祷が行われ、皆「赤いキャップ」を持ってオープニングセレモニーに参加するとの事です。
メルセデスは何と6戦連続1-2がかかっています!!! そして既にフロントロウをロックしているので、その可能性は更に高いと考えられます。
肝心のスタートから1コーナーの進入。 ハミルトンとボッタスが同士討ちしないかヒヤヒヤしながら観ています。。。
最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m