こんにちは、自宅警備員(エア社員)です。
コロナウイルスの影響により、車で出勤を命じられていた私ですが、会社の考え方も変わり今では在宅勤務が増えつつあります。 取引先もほとんど在宅勤務にされており、新しい生活スタイルを探し、確立しなければなりません。
さて、毎日新型コロナウイルスの感染者数が報道されます。 「感染者数が増えた、減った」というニュースは毎日耳にしますが、個人的に感染者数の報告より、分母である「検査した数」が気になるのは私だけでしょうか?
今回は感染者数より気になっている、検査人数について書いていきます。
検査数を気にすべき理由
例えば、
「感染者数が100人/日超えました」
と聞くより、
「PCR検査を5,000人した結果100人の陽性が確認されました」
と聞くほうが納得出来るような気がします。
「ポテトチップスが100個/日売れました」
と聞くより、
「5,000個あったポテトチップスが100個売れました」
と聞くほうが分かりやすいですよね。
「1,000,000個あったポテトチップスが100個売れました」
だと、0.01%しか売れてないって事です。 それってほぼゼロです。
結果も大切だけど、その数値に至った経緯を知らせる事はもっと大切だと考えます。
日本国内の1日のPCR検査件数
現在政府は20,000件/日を目標に掲げています。
「目標」と表現されているので、現状は20,000件/日ではないということです。
では現状で1日に何件の検査がされているのでしょうか?
下記は厚生労働省が毎日更新している情報です。
【PCR検査の実施件数】
・2月18日~5月5日までの国内(国立感染症研究所、検疫所、地方衛生研究所・保健所等)におけるPCR検査の実施件数は、286,028件※。5月6日分は集計中。
※上記の数値は暫定値であり、変更される可能性がある。引用:厚生労働省HP
ここで1日の平均実施件数を出してもしょうがないのですが、約75日間で3,800件/日。
2月18日から計算されているという事ですので、2~3月の1日の検査件数はも〜っと少ない件数だったに違いありません。 3~4月は民間検査機関での実施件数が増えたで、1日の検査件数はもっと増えています。
政府が公表しているのは数値だけで、一目で分かるようにグラフ化されていません。
このあたり、「わざとグラフにしてないのでは?」とどうしても疑いの目でみてしまいます。
という訳で、グラフ化しました。
データソースは厚生労働省のHPに掲載されているこちら↓
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000627965.pdf
上記のソースは全ての検査人数を拾えておりません。 正しい数字が数日後に追記される為、リアルタイムでの数字ではないので、政府が発表している数値に比べると低い傾向があります。
ゴールデンウイークまでのデータしかありませんが、グラフを見ると以下のようなことが分かります。
- 4月のPCR検査人数はそれまでの倍以上になった
- 5月はゴールデンウイークの影響で再び3月と同じ検査人数になった
- 折線グラフは移動平均値ですが、一定の間隔で線が落ちていることから、週末に必ず検査人数が減る
- 今後20,000人/日を検査するには現状の倍近い数値が必要となる
現在約280,000人の検査が済んでおり、感染者は約15,000人。 PCR検査を受けた方の(控えめにみて)5%が感染とみなされる数値です。 しかし日本でのPCR検査対象は、コロナウイルスの疑いが高い人に限られていますので、5%は比較的高い数値と思われます。
この数値が仮に1%とした場合、人口1億2千万の1%は1,200,000人です。 1%でこの数値なので、感染症がいかに恐ろしいものか分かります。
注意点として、「検体を入手してから結果が出るまで1日から数日かかる」と厚生労働省は伝えています。 という事は、少なくとも感染者数が発表された数値は1日以上前の事である、という事が分かります。
改めて日々感染者数と伝えられる数値はリアルタイムではないという事です。
他国と比べて日本はどれだけ検査が遅れているのか?
データを扱う際に一番気をつける事。
それは「そのデータが正しい情報である事」と、大学時代によく言われました。
ですので、前置きとして、ソースの信頼度は分かりかねますが、興味深いデータがありました。 数値は丸めています。
source : https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries
冒頭に認識して頂きたいのは、検査方法は各国で違いがあると思いますので、単純な比較は出来ないという事です。 因みに、表の韓国と日本の間には数十カ国もあります。
人口は各国で差がありますので、検査人数の数値を多い少ないでは判断出来ません。 と言っても、日本の検査人数は少ないですね(^_^;)
100万人単位で見たときの検査数の方が、総体的に見てまだ比較しやすいので載せています。 念の為お伝えしますが、日本の1,500は桁を間違っている訳ではありません。 15,000ではなく、1,500です。 因みにこの1,500という数値はブラジル、トリニダード・トバゴ、スリランカと同等の数字です。
ご近所の「韓国はなぜ早くに対処出来たのか?」とテレビで報道されますが、日本の10倍以上ものデータをリアルタイムで持っていたのですね。 そりゃきちんと対策を取れますね。
上の表で人口密度が一番高いのは韓国で約480人/km2、次の日本は約330人/km2です。
韓国に次いで人口密度が高いのに、この進捗では正に「後手後手」です。
まとめ【なぜPCR検査人数は注目されないのか? 他国と比べたら少ないどころじゃない】
各国で思想や法が違うので一概に「日本の検査人数が少ない」とは言えないかもしれません。 むしろマスク文化は他国より長く、その甲斐あってか感染者数が少ないのかもしれません。
現状で個人が出来る事は限られています。
それは感染しない事です。
ではどうすればいいのか、と言うと、3密を避け、自ら感染者になるリスクを下げる事です。
例えば私が感染者になった場合、医療機関でお世話して下さる人の数は決して1人ではありません。 治療をしてくれる人、容体を確認してくれる人、食事を作ってくれる人、食事を
運んでくれる人、その方々が使う機器、器具を作る人、運ぶ人、運用する人… 枚挙にいとまがありません。 感染者が1人減るだけで、現場で頑張ってくださっている方々の負担は少しでも減らせる、そしてその方々が大切な人と過ごす時間を少しでも増やせると信じています。
という事で、これからも私はstay homeで終日自宅警備員です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m