バーレーン バーチャル ブランプリはやっぱりエンターテイメントだった
こんにちは、自宅警備員(エア社員)(@keep_flat_out)です。
実は3月23日の夜にyoutubeで既に観ていました、バーレーン バーチャルグランプリ!
コロナウイルスの影響で続々と延期が発表されているF1 2020シーズンです。
最近延期になったのはアゼルバイジャングランプリです。
そしてFormula 1 CEO であるチェイス・ケアリー氏から発表がありました。
要約すると、
「状況が良く慣れば直ぐにでもレース再開可能だ
コロナウイルスの影響で2020年シーズンは恐らく夏頃にはスタート出来るだろう
当初予定していた数のグランプリ(22戦)は難しく15-18戦になる見込み
2020年シーズンは11月29日が最終グランプリだったが、それも延ばす予定である」
現実のグランプリは夏頃まで開催されませんが、先日お伝えしたF1 バーチャルグランプリが執り行われました( ^ω^ )
今回が初の試みとなったこのバーチャルグランプリですが、非常にエンターテイメント溢れる内容になっております。 正直申し上げると、全て英語でのやりとりなので、私の理解度は恐らく70%くらいかと思いますが、それでも面白い内容でした。
今回はバーレーンバーチャルグランプリについて書いて行きます。
そもそもなぜバーチャルグランプリが執り行われたのか?
前回の記事にも書いておりますが、F1ファンを逃さない為です。
また個人的に感じたのは、コロナウイルスの話題が多いこの世な中を少しでも楽しませたい、という心意気を感じました。 最近アーティストがストリーミング配信をしている、あのような感じです。 と言ってもかなり笑いが多いバーチャルグランプリでした。
バーレーンバーチャルグランプリの概要
- 予選 18分の間に速いラップタイム順でグリッド決定
- 決勝 本物のF1の周回数の50%, 24周だったのですが、トラブルによりその更に半分の14周!!!
予選時間は、本来Q1のセッション時間である18分ですが、このバーチャルグランプリでは18分の間に速いラップタイム順でグリッドを決める方式が取られました。 ですのでQ2, Q3もなく、18分で全てが決まります。
決勝はというと… 少し残念ではありますが、24周を予定していたところ、その半分の14周と急遽予定が変更されました。 後述しますが、時間の縛りがあったようです。
出走ドライバー
出典: F1 official web
もう少し現役F1ドライバーが参戦してくれる、と思ったらほとんどいないじゃないですか(・ω・)
FDA Hublot Esports Teamはフェラーリの事です。 商標権か何かの理由で「フェラーリ」と言えないのでしょうね。
このドライバーラインナップを大きく分けると下記のように分類出来ると思います。
ガチ勢
ニコ・ヒュルケンベルグ
ニコラス・ラティフィ
ストフェル・バンドーン
エステバン・グティエレス
グゥアン・ゾウ
ニコラス・ハミルトン
コメディアン
ランド・ノリス
残念ながら他のドライバーは正直分かりません!
ジョニー・ハーバーは元F1ドライバー、Luca氏はプロライダー。 後は分かりません!
ここで注目してほしいのが、メルセデスチームのドライバーはガチです。
グティエレスは元F1ドライバーであり、F1 2020年シーズンでメルセデスのテストドライバーを努め、バンドーンは元F1ドライバーであり、2019年はFormule Eにメルセデスから参戦、2020年はメルセデスのリザーブドライバーを努めます。
バーチャルバーレーングランプリ予選結果
予選ハイライト
ノリスがトラブルにより予選出走ならずorz
恐らく多くの方がノリスの活躍に期待されていたと思います。 私もノリスには頑張って欲しいと思っていましたが、何と予選開始早々に機材トラブルによりノリスが予選にいません!!! あともう一人落ちてましたね。
私が注目していたのは(元)F1ドライバー達です。 特にノリスは現役F1ドライバーですし、2019年シーズンでは非常に有意義な1年を過ごしたルーキーイヤーだったと思います。
現役F1ドライバーはノリスの他にもう1人。 ニコラス・ラティフィです。 2020年シーズンからウィリアムズからF1デビューです。 が、残念ながら2020年シーズンはまだスタートしていません。 と言いつつも、2019年シーズン後半にはロバート・クビサに変わり何度かフリープラクティスを走行しています。 またF2でのキャリアも長く、2019年シーズンは総合2位で、2020年からF1のシートを得ました。 こちらも大注目です。
バーチャルバーレーングランプリ決勝結果
What a result! 🏆@gyzhou_33 WINS the Bahrain #VirtualGP 💪@svandoorne picks up P2, with @Philipp_Eng third#F1Esports pic.twitter.com/vq9ggckvRP
— Formula 1 (@F1) 2020年3月22日
決勝ハイライト
総体的に見て、「本当にエンターテイメントなんだな」と感じました。
幸いにも予選時にトラブルを抱えていたノリスも決勝に復帰し、レースを盛り上げてくれました。 むしろ決勝スタート時刻を遅らせ、更に周回数も減らしたのはノリスのシステム復旧を待っていたからに違いないと思っています。
ブラックアウトからターン1に突っ込んでターン1を抜けると
ほぼ全員接触しておりデブリが飛びまくっていました。
現実なら間違いなくカオスです。
また、ターン1でのこのようなカオスを事前に察知していたドライバーがおり、
ターン1を堂々とショートカットしていましたw
一応ですが、14周の決勝でもタイヤ交換を1回はしないといけないようです。 後ろからスタートだったノリスは着実に順位を上げ結局5位でフィニッシュ。
ヒュルケンベルグはポイント圏内を走っていたのですが… 残念です。
検討したのはバンドーンです。 11番グリッドスタートですが、2位でフィニッシュ。 メルセデスとしてやってくれました。
決勝レースはスタートこそ酷かったですが、至って単調なレースでした。 というのも、やはり緊張感が無い、というのはレースにとって致命的なのか、と感じました。 現実のレースではドライバーのミス、チームのミス、信頼性の問題、他ドライバーと他チームのミス等、予測不可能な事が起こるものです。 ゲームであれば、これらの要素が除外されており、安心して観られるのですが、何か足りない気がするのも事実です。
改めて本物のF1が早く観たいと思ったレース後でした。
ドライバー目線でのバーチャルグランプリは緊張感がない?
実況、解説をしている人達から決勝前のヒュルケンベルグと電話を繋いで話をしていました。 その中の一つの質問に「現実とバーチャルではどっちが集中力を必要とするか?」との問いにヒュルケンベルグはこう回答しています。
「勿論現実のF1さ。 命がかかっていない。 これならチョコバーを食べながら運転できるんだからね。」
逆に実況の方は、家にいると余計な邪魔が入る事が多いと言っていました。 母親が「ピザ頼むか?」みたいな事言って来てあと数周というところでクラッシュした、みたいな事もあったようです。
ノリスの存在は大きいことが分かったバーチャルグランプリ
ノリスは予選に出走出来ず、グリッド最後列スタートが決まっていました。
決勝スタート前に色んな人に電話をかけ、レースに勝つためのヒントを探っています。
ノリスのyoutubeチャンネルでその時の様子が分かります。
フェルスタッペン、ラッセル、サインツJr、ザック・ブラウン、マクラーレンのストラテジストに電話をかけまくっていました。 何が凄いって、リアルタイムに皆が電話に出ることが凄いと思いました。
特に面白かったのはラッセルとの会話です。
ノリス「グリッド最後列からのスタートで困ってるんだ。 そこで去年、グリッド最後列からスタートするプロに聞いてみようと思って電話したんだ」と平気でとんでもない事を言うノリスに「これがお前のやり方か」と冷静に返すラッセルは凄いと思わざるを得ません。 「それからいつもどこでクビサに抜かれるんだっけ?」と更にツッコミ「うぇーーーい!!!! …ターン1だ」とこれまたユーモアで返せるラッセルはやはり大物です。
まとめ
結局バーチャルバーレーングランプリってどうなのよ?
総括すると観ていて楽しかったです。 しかし割り切りは必要です。 現実のF1とEスポーツは全くの別物と割り切らないと、妙な期待を持って観てしまいます。
妙な期待というのは、
F1ドライバーだからきっと速いのだろう
この期待が裏切られた時のショックは地味に大きかったです。
このバーチャルバーレーングランプリがエンターテイメントである、という大前提の基に書きますが、その他現実のF1と比べて少し残念だったポイントを列記します。
- 緊張感がほぼない (ドライバーを除いての人為的ミス要因が排除されている)
- 画面に映る情報量の少なさ (あと何周で追いつく、セクタータイム等の比較がない)
- 過去のドライバーをある程度知っておく必要がある (参戦ドライバーは元ドライバーもいる)
- ポイントが配点されない (当たり前)
と言ったところでしょうか。
次のバーチャルグランプリがあれば観ますが、「リアルタイムじゃなくてもいいかな」と感じます。
エンターテイメントとしては結構笑いましたので、ある意味目的は達成されているのではないでしょうか。
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