F1 カナダグランプリ 2019 決勝結果 メルセデス7連勝だが。。。
こんにちは、自宅警備員(エア社員)(@keep_flat_out)です。
F1 2019 シーズン 第7戦 カナダグランプリ決勝が終わりました。
何とも後味の悪い表彰台セレモニーでしたが、こういうシーンはシーズンに1回はあるものなのでしょうか。
2018年ロシアグランプリではボッタスがハミルトンに勝利を譲り、気まずい雰囲気でした。
終わってみればメルセデスが開幕から7連勝。 メルセデスにとって今回のカナダグランプリは勝利と言えるのかは人それぞれですが、個人的には「メルセデスが勝った」、というよりベッテルの自滅だったように捉えています。
F1 カナダグランプリ 2019 の概要と予選結果はこちら↓
それではF1 カナダグランプリ 2019 決勝結果を振り返ります。
- F1 カナダグランプリ 2019 決勝結果 メルセデス7連勝だが。。。
F1 カナダグランプリ 2019 決勝結果
F1 カナダグランプリ 2019 スターティンググリッド
- サインツ Q1中にアルボンの走行を妨げた為3グリッドダウン
- マグヌッセン 予選後に車体を変えた為ピットレーンスタート
F1 カナダグランプリ 2019 決勝結果
ファステストラップ(FL)
引用: F1 Official twitter
- ボッタス 1:13.078 (Lap 69)
ボッタスが2019年開幕戦のオーストラリアグランプリ以降の2回目のFLです。
ファステストピットストップ
引用: F1 Official web
https://www.formula1.com/en/results/awards/dhl-fastest-pit-stop-2019.html
何と前戦モナコグランプリに次いでウィリアムズのクビサが1位! 意外と言っては失礼ですが、チームのマシン開発も頑張って頂きたいですね(^_^;)
Driver of the day (ドライバー オブ ザ デイ)
引用: F1 Official twitter
Driver of the dayはてっきりホームグランプリで入賞を果たしたランス ストロールと思っていました(^_^;)
あのインシデントが無くても、ベッテルが速かったのは事実ですね。
ピットストップ
引用: Pirelli Motorsport Official twitter
https://twitter.com/pirellisport/status/1137825463999635456/photo/1
ガスリーが7週目でハードに交換したのは驚きましたが、保ちましたね。 決勝はソフトスタートにこだわっていたガスリーですが、タイヤの性能劣化が激しかったのだと思います。 本当にガスリーはタイヤを保たせるのが上手なんですね。 タイヤを保たせないでいいからタイムを上げて欲しい気持ちもありますが。。。
フェラーリ勢はフォーメーションラップ前に新品ハードを履いて数週していたので「USED(中古)」表示です。
上記で述べたようにボッタスはファステストラップを狙って67週目にソフトを履いています。 レース終了1周前にアタックラップが出来るほどの体力と集中力が残っている事が凄いですね(^_^;) FL2位のルクレールと約1.3秒の差を作っています。
終盤にライコネンがソフトに交換していますが、、、何故でしょう???
F1 2019 ドライバーズポイント
カナダグランプリではリカルド、ヒュルケンベルグのルノー勢が追い上げました。 ルノーPUは未だに信頼性に欠ける部分があるように見えていましたが、ハイスピードコースであるカナダで完走、入賞は前向きな結果です!
F1 2019 コンストラクターズポイント
カナダグランプリではルノーとレッドブルが同じポイント数を獲得しているのですね! ルノーはこれで4位のマクラーレンとは2ポイント差! ルノーは今年こそBest of the restになれるのでしょうか? いずれにせよ、ルノーPU搭載チームが好調です。
F1 カナダグランプリ 2019 決勝ハイライト
トップでチェッカーを受けるも、P2に終わったベッテル。
引用: F1 Official web
Lap 48のターン3と4、ここでレース結果は決まりました。
ターン3を旋回中のベッテルでしたが、リアがスライドしまい、カウンターステアを当て修正した途端にグリップが復活。 そのままターン3外の芝生上を走行し、ターン4出口でコースに戻りました。 しかしターン4の出口に戻った際に、走行ラインを走っていたハミルトンのラインを「結果的に」妨害する形となり、「コースに危険に戻った」として5秒ペナルティを課せられました。
引用: F1 Official twitter
この「5秒ペナルティ」が下されるまでに実に10周分の時間、約15分を要しています。
チームから無線で「5秒ペナルティを負った」と知らされると、無線で抗議します。 しかしそこは流石のベッテル。 P2を走るハミルトンとの間に何とか5秒差を築こうとプッシュします。
しかしハミルトンも何とかコース上でオーバーテイクしようと必死に食らいつきます。
結局ハミルトンはDRSゾーンに入ることは出来ましたが、オーバーテイクは出来ませんでした。
意外に冷静だったベッテル
引用: F1 Official web
レース終了後、「Not fair(平等じゃない)」と訴え続けたベッテル。 「あの時どうやってコースに戻れば良かったんだ? クラッシュしないようにコース上に戻っただけだ。 僕にどんな選択肢があった? 無かったんだよ! 僕らからレースを奪わないでくれ!」と無線を通してFIAに訴えました。
ベッテルは表彰台下のパルクフェルメにマシンを止めず、ピットレーン脇に停車し、降りて直ぐにモーターホームに向かいました。 レース後のインタビューはハミルトンとルクレールのみで行われました。
レースインタビュー後、表彰式に戻ってくるベッテルは、フェラーリのモーターホームを出て、何と「メルセデス」のガレージを通ってピットに出てから表彰式へと向かいました。 表彰式開始前に戻ってきたベッテルはハミルトンのマシンの目の前にある「P1」のボードとベッテルのマシンが止めてあるであろう場所の「P2」のボードを入れ替えました。 恐らくベッテルに出来る最後の「抵抗」だったのでしょう。
しかしメルセデスのガレージを通って出てくるとは思いませんでした! ある記事によると、フェラーリのガレージはメディアが一杯だっただろうからメルセデスを通った、と言っています。
「確かに!!!」と納得してしまいました。
というか、「他チームのガレージに自由に入れるなんて知らなかった!!!」
ベッテルには「5秒ペナルティ」と「2ポイントのライセンスポイント」が課せられました。 残りシーズンに影響がなければ良いのですが。。。
大丈夫か? メルセデスとメルセデスPU
結果的に優勝したハミルトンですが、個人的に新メルセデスPUは心配です。
昨年2018年も新PUをカナダグランプリに持ち込んでいましたが、オイル漏れが多発し、リタイアするリスクが高く、次戦フランスグランプリで搭載されました。
今年2019年カナダグランプリでも今年最初のアップデートされたPUを持ち込んだメルセデスです。
。。。が、FP1終了間際、ボッタスがピットに戻りました。 燃圧が問題だったようです。
特筆すべきは、カスタマーであるレーシングポイントのストロールのPUが、FP3に火を噴いた事です。 驚きました!!! そんな中ストロールはP9と入賞しているので、健闘しましたね。
メルセデスのトラブルで言えば、ハミルトンがFP2でマシンを壊しました。 FP2開始から間もなく、ターン9のシケイン出口でリヤをウォールに当ててしまいました。 左リヤタイヤがパンクし、ハミルトンはマシンリヤ部分を取り替える事になりました。
レース当日、ハミルトンのマシンにオイル漏れが確認されます。 PUのオイル漏れではないようです。 そしてブレーキオイルもグリッド上で交換されました。 マシンにもトラブルを抱えていたメルセデスですが、チーム代表のトト氏は「思い起こせる中で一番大変だった週末。 ルイスのマシンをレースに参加させられるか分からなかったし、走りきれるとも言えなかった」と表現しています。
怒涛の走りで見事P5を射止めたフェルスタッペン
Q3進出とはなりませんでしたが、サインツのペナルティのお陰でレース当日はP9からスタートできたフェルスタッペンです。 スタート時に既に新品ハードを履いており、タイヤ戦略では他Q3進出車に比べ有利に運べる展開です。 レース後半に他車がハードと履いている中、フェルスタッペンは中古ミディアムを履き、ポジションを上げます。
終わってみれば、チームメイトのガスリーはP5でスタートしたのに、フェルスタッペンがP5、ガスリーはP8とルノー勢の後塵を拝しました。
ガスリーも相手が悪いです。 フェルスタッペンと比較されるので辛い立場にあります。 個人的にルノー勢に敗けたと言うのは頂けない結果のように見えます。
リカルド快挙
古巣のレッドブルであるガスリーを下してのP6は喜ぶべき結果でしょう。 今や中団勢のトップに立とうとしているルノーです。 ルノーがレースをP4、セカンドローからスタートさせるのは、2010年の鈴鹿でクビサがスタートして以来との事です。
一発の速さも証明し、レースペースも中団勢トップでカナダグランプリを終えました。 ここから挽回なるか楽しみです。
まとめ【F1 カナダグランプリ 2019 決勝結果】
色々と物議を呼んだ、ベッテルへのペナルティが一番のハイライトだったように思えます。
冒頭で述べました、「個人的にはメルセデスが勝った」、と言うのは、ハミルトンがベッテルの背後についてプレッシャーをかけ続けていた事に意味があったと思います。
ハミルトンは「ペナルティで勝とうなんて思ってもいなかった」と明言しています。
そしてレース後のインタビューでハミルトンは、あのインシデント後にオーバーテイクしようとしたけど抜けなかった、と言っていました。 ハミルトンが納得いかなかったレースなのは間違いないでしょう。
ベッテルのペナルティの一件について、非難の声はFIAのスチュワードに向けられていますが、ある記事によると、
コースに安全に戻らなかった場合、5秒、10秒、ストップ・アンド・ゴー(ピットに戻り10秒停止)のいずれかのペナルティが課せられる。 今回FIAが課したペナルティは一番「軽度」なペナルティだった、としています。
スポーツなのでルールがあるのは皆承知です。 そのルールから脱線してしまうと、競技者全員が不公平と感じるでしょう。
今回の一件に関して、メルセデスのトト氏は「色んな意見はあるが、スポーツに感情を持って取り組めるという事は素晴らしい事だ」とコメントしています。
流石我らがトトさんです、共感しました。
次戦はフランスグランプリ。
決勝は6月23日です。 ガスリーのホームですね! 大丈夫かな。。。
最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m